TiddlyWiki備忘録(2017年版)を作りました。

去年に引き続き、TiddlyWiki備忘録の2017年版を作りました。

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特徴

  1. ブラウザさえあればどこでも使える
  2. 1つのhtmlファイルだけで構成されているので、持ち運びが楽
  3. 見出し、リスト、表組、リンク等、単なるテキスト以上の機能を内包する
  4. 豊富なプラグインが世界中で開発されている、アップデートも簡単
  5. JavaScriptで作られているのでブラウザの進化に合わせて表現力が上がる。

個人用のメモを作った方がよい理由

以下に書きました。

ダウンロード

zipアーカイブを展開します。memo.htmlが入っているのでブラウザで開いて下さい。

2017年版の特徴

要望や不具合、使ってみた報告など頂けたら、2018年版を作る時の励みになります。

書評 - プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術

書評を上手に効率よく書くための「型」を身につけたくて手にとった。

プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術

プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術

筆者は2012年8月から「ライフハッカー」で書評コーナーを担当しており月曜日から金曜日までの毎日、月に20本もの書評を書いている。年間250冊以上の書評を書いている計算になり少なくとも週に5冊(実際には1日1冊以上のペースで読んでいるらしい)以上インプットする必要がある。2016年12月にサイトを覗いてみると引き続き同じペースで書かれているようなので今まで1000冊以上の書評を書いていることになる、すごい。

このような高負荷なインプットとアウトプットをこなせている筆者のテクニックは、趣味として書評をもう少し書きたいと思っている自分にとっても価値があるように感じた。

インプットの「型」

読書を、情報摂取モードと読書体験モードに切り替えているんですよ。

書籍の中でなんども言及されていたのが「たくさん読みたければ、何かを諦める必要がある」ということ。たくさん読んでいる人は全てを精読しているわけではなくいくつかの本は流し読みして情報摂取に勤め、本当に読みたい本は丁寧に読むということだった。これは本を読むのが好きで流し読みするのがなんとなく冒涜のように感じてしまう自分にとっては結構衝撃的だった(今でも少し抵抗感はある)。

さておき、本を読んでいてページ数を増やすために追加された章だなと感じることはたしかにあるので、本当に必要なことを効率よく取り出すために流し読みする勇気が自分には必要なのかもしれないと思った。本文にあった一節が胸に刺さる。

「義務的な精読」は、効率的なように見えてとても非効率的

思い返すとちゃんと読まないといけないと思って買うのを諦めた本、読み切れないからという理由で積読した本がたくさんあることに気がつく。それなら購入して本当に必要な1章だけを読んだ方がよかったのかもしれない。

技術書の場合は隅から隅まで役に立つということはまれで1/4くらいのことはなんとなく知っていて、半分くらいは自分にとって今は必要ないこともしくは難しくてわからないことで、本当に役に立つのは残りの1/4くらいということが結構ある。

例えばDockerの本が売っていて全部読む気はないけど、今知らなくてすごく知りたいトピックが目次に載っていたら購入して読んでそれで終わり!みたいなやり方をしてもいいのかもしれないなぁ。

アウトプットの「型」

筆者の書評のテンプレートが紹介されていてよかった。

署名、著者名、出版社名、内容説明
↓
引用
↓
解説
↓
引用
↓
解説
↓
まとめ

最初に書籍の概要を書いてから引用を使いながら面白かったところを紹介していく。あらかじめ本を読みながら引用したい文章があったら線を引いたりドッグイヤーをしていくとよい。読み終わったら引用したい箇所を集めたり書きたいことの断片を書き出しておく。

実際に本を読んで書評に落とし込むまでの流れ。必要事項をあらかじめ入力する、一気に書ききる、修正は全て推敲で行う、などが参考になった。

  1. 読書 精読の場合は1-3日、斜め読みの場合は30分。
  2. 必要事項の入力 小見出しと引用の入力
  3. 執筆 大切なのは一気に書ききること、細かい部分は推敲でまとめて直す
  4. 推敲 いちばん重要なのがここ。ここに至るまでに少しでも時間を短縮するのがポイント

まとめ

筆者はライフハッカーの読者が本に対して感じていることを以下のように分析している。

「できれば、時間をかけて読み込みたい」

「そして、そのなかから自分に必要な情報を効率的に抽出したい」

「でも現実的に、それはとても困難なこと」

というジレンマのなかにいる

的確で素晴らしい分析だと感じた。引用を多用するスタイルは中身を短時間で知りたいという読者の気持ちに答えるために生まれたもののようだ。私が書く書評もこのように読者の問題を解決するものでありたい。

RubyPico 0.9.2 リリース - Appタブ、irb、Browser.post、choise

RubyPico 0.9.2 をリリースしました。irbをエディタ画面を経由せず実行できるようになったり、自分の作ったスクリプトをアプリとして登録できるようになりました。

他にもPOSTメソッドを呼び出せるBroser.postや、複数選択肢の中からタップさせて結果を返してくれるchoiseなど楽しいAPIがたくさん組み込まれました。

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Appタブ

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今まであった File, Sample に加え、新たにAppタグが増えました。ここに表示されたスクリプトエディタ画面を経由せずに直接実行されますスクリプトの中身を確認したいのではなく実行した結果に興味があるときは大変便利です。

irb, lineno が標準でアプリ化されています。特にirbは動作を確認したいときや簡易電卓として頻繁に使う人が多いのではないかと思います。

自作スクリプトをアプリとして登録する

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自分で書いたスクリプトも簡単にアプリ化することができます。ルートディレクトリに.app/というフォルダがあるのでその中に置かれたファイルが自動的にアプリタブに表示されます。irbやlinenoが不要な場合は消すことも可能です。

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.app/内のスクリプト.rbが付いていませんが、普通のRubyスクリプトとして実行されます。もちろん直接プログラムを書いてもよいのですが、プログラム本体は別の場所におき.app/以下はrequireだけを呼ぶようにしておくのがおすすめです。

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require 'sample/irb'

RubyPicoの特殊ルールとしてrequire 'sample/xxx'と呼ぶとSampleタブにあるコードをrequireすることができます。それ以外はルートディレクトリからの絶対パスでrequireしたいファイルを指定します。例えば/foo/bin/main.rbをAppタブに置きたい場合は以下のように書きます。

※ 新たに追加されたCopyボタンを使って他のアプリを流用すると簡単です

# .app/foo に置く
require 'foo/bin/main'

Appタブを使うと自分や他の人の作ったスクリプトを簡単に呼び出すことができます。また.app/以下にファイルを作るだけなのでインストール自体もRubyスクリプトで書くことができます。面白い機能なので是非使ってみてください。

Browser.post

今までBrowser.getBrowser.jsonを使ってGETメソッドを送ることはできていましたが、POSTメソッドも送信できるようになりました。以下のようなことができるようになります。

choise

ちょっと不思議なメソッドです。文字入力なしでユーザーが選択できるようになるためスマホらしいUXが作れるのではないかと期待しています。

  • 選択肢を配列に格納してchoiseを呼び出し
  • リンク文字列として出力されなにかがタップされるまでプログラムが停止する
  • タップされたらプログラムはふたたび動き出す、タップした文字列を結果として返す

以下はサンプルコードです。提示された選択肢をタップしていくことでプログラムが進みます。(アドベンチャーゲームとか作れそうです)

puts "What your birthday?"
r = choise(%w(Jan Feb Etc))

if r != "Etc"
  puts
  puts "Hello, #{r}"
  return
end

puts "Sorry"
r = choise(%w(Mar Apr Jun Jul Etc), with_no: true)

if r!= "Etc"
  puts
  puts "Hey, #{r}"
  return
end

puts "Oh, Sorry"
r = choise(%w(8 9 10 11 12), combine: true)
puts 
puts "Yah, #{r}"

r = choise(%w(1 2 3).map { |e| e + "\n" })
puts r

実行結果です。

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インストール

App Storeからどうぞ。

おまけ

個人開発者 Advent Calendar 1日目に参加しました。

スマホからLINE NotifyするRubyスクリプトを書いた。

次回リリースのRubyPico 0.9.2からBrowser.postが使えるようになります。

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つまりRubyスクリプト経由でスマホからLINE Notifyを送れるようになります。

line_notify.rb

TOKENLINE Notifyから取得したトークンを設定すれば任意のメッセージをRubyから送ることができます、LINE Notifyはとっても手軽に使えてすばらしいです。

gist520423acff80ed55cbda263bb073e22a

kaeru.rb

ルートディレクトリにline_notify.rbが置いてある場合、その横にこんなスクリプトを置けば簡単に帰るときの定型文が送れるようになります。

gistb197df1b14f562c8e83772c9a1501e5f

さらに応用

他のAPIから天気や今日の占いを取得してLINEに転送したり、iPadで検索していたページのURLをそのままスマホに転送したりできます。個人に対してクリップボードを転送するようなアプリはたくさんありますが、LINE Notifyはグループにも転送できるので複数にまとめて流せるのも便利です。

パーソナルアクセストークンは個人宛やグループを指定して複数個発行できるので色々な使い方が考えられそうです。

0.9.2はもうすぐリリース予定なので是非それぞれの使い方を模索してみてください。

宣伝: 個人開発者 Advent Calendar を作りました

個人開発者 Advent Calendar 2016 - Qiita

yatteiki.fmを聞いていて「個人開発者」という言葉はよいなあと思い、他の個人開発者の人たちがどんなものを作っているのか知りたくなり作ってみました。

個人(数人でもOK)が趣味で作っているものを発表していくアドベントカレンダーです。制作物の規模、言語やジャンルは問いませんのでお気軽にご参加いただけたら嬉しいです。

RubyPicoにBrowser.postを実装した

次回リリースの0.9.2で使えるようになる予定です。これで認証トークンが必要な複雑なWeb APIiPhoneから簡単に叩けるようになります。

RubyPico

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使い方は簡単で、URLの後に body, json, header をハッシュ形式で渡すだけです。

# 生のテキストを送信
Browser.post("https://example.com/post", body: "foo\nbar")

# application/x-www-form-urlencoded で送信
hash = {foo: "foo", bar: "bar"}
Browser.post("https://example.com/post", body: hash)

# json形式
Browser.post("https://example.com/post", json: hash)

# ヘッダ情報付きで送信
Browser.post
  "https://example.com/post",
  header: { "Authorization" => "token XXXXXXXX" },
  json: json
  )

例: Gistsに投稿

Created by RubyPico at Sat Nov 12 23:44:12 2016

# https://developer.github.com/v3/gists/#create-a-gist
json = {
  description: "Created by RubyPico at #{Time.now}",
  public: true,
  files: {
    "file1.txt" => {
      content: "updated file contents"
    },
    "old_name.txt" => {
      filename: "new_name.txt",
      content: "modified contents"
    },
    "new_file.txt" => {
      content: "a new file\nあいうえお"
    },
  }
}

puts Browser.post(
  "https://api.github.com/gists",
  header: { "Authorization" => "token XXXXXXXX" },
  json: json
)

宣伝: 個人開発者 Advent Calendar を作りました

個人開発者 Advent Calendar 2016 - Qiita

yatteiki.fmを聞いていて「個人開発者」という言葉はよいなあと思い、他の個人開発者の人たちがどんなものを作っているのか知りたくなり作ってみました。

個人(数人でもOK)が趣味で作っているものを発表していくアドベントカレンダーです。制作物の規模、言語やジャンルは問いませんのでお気軽にご参加いただけたら嬉しいです。

FireLink 2.3.3 リリース - Firefox49で起きる問題を修正

Firefox49になって複数の%url%を含むようなリンクが正しく動かなくなっていましたがPull Request #7のおかげで修正されました。

インストールはこちらからどうぞ。

FireLink - Copy link with keyboard shortcuts :: Add-ons for Firefox

余談: jpm run がFirefox49になると実行できない?

jpm run がFirefox49になると実行できない? - Qiita

RubyPico 0.9.1 リリース - ファイルマネージャーの強化、File、Dir

RubyPico 0.9.1 をリリースしました。ファイルマネージャーの強化、File、Dirが使えるようになりました。

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ファイルマネージャーの強化

ディレクトリが作れるようになりました。実験的なプログラムを/tmp以下に置いたり、複雑なアプリケーションを1つのディレクリ以下にまとめておくことができるようになりました。他にも色々パワーアップしています。

  • Editボタンを追加
  • ディレトリの表示、作成
  • 削除
  • 移動
  • 名前変更
  • ソート種類の変更

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File, Dir

FileDirライブラリが使えるようになり、プログラム上でファイルを作ったり、実行時にファイルを読み込むことができるようになりました。

例: tango

複雑なアプリケーションの例として単語帳を作ってみました。

ongaeshi/tango: Flashcard for RubyPico

  • 登録した単語をword.json以下に保存
  • 次回起動時にword.jsonを読み込み
  • 単語の追加、訳の追加、単語を削除したときはword.jsonを更新

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